西暦2149年。
人類は長い歴史の中で数々の戦争や環境破壊を乗り越え、宇宙開発へと歩みを進めていた。しかし、その未来は突如として現れた「謎の星」からの侵略者によって打ち砕かれることとなる。
彼らは自らを 〈ヴァルゴス〉 と名乗り、黒く歪んだ星系から無数の戦闘兵器を送り込んできた。ヴァルゴスは通常兵器による攻撃ではなく、己の身を爆発させて敵を巻き込み破壊する「自爆戦術」を常套手段とする。彼らの目的は征服ではなく、惑星そのものの破壊。つまり地球を滅ぼすことそのものが存在理由であった。
この脅威に立ち向かうため、人類連合は最終防衛兵器「A.S.F-01 インフィニティ・ブレイザー」を開発する。A.S.Fとは「Anti Self-destruct Fighter」の略称であり、その名の通り、ヴァルゴスの自爆攻撃に唯一耐えうる不死身の戦闘機である。強化シールドと自動修復機構を備え、常に前線で再生し続ける唯一の希望の機体だった。
インフィニティ・ブレイザーの操縦を任されたのは、若きエースパイロット カイト・レイナー。彼はかつて地球防衛軍の実験部隊に所属し、超人的な反射神経と集中力で幾多の模擬戦を無敗で切り抜けた男だ。だが今回の戦いは、シミュレーションとは比べ物にならない。相手は知性を持ち、常に進化し続けるヴァルゴス艦隊なのだ。
ヴァルゴスの主力は三種に大別される。規則的に降下し群れを成す「ドローン・スウォーム」、赤く光り急降下してくる「バーサーカー・ランナー」、そして青い輝きをまとい巨大な爆発をもたらす最強兵「デストロイヤー・コア」。彼らは地球の主要都市を狙い、破壊の波を刻一刻と押し寄せている。
インフィニティ・ブレイザーは、特殊なパワーアップ機構を備えていた。戦闘中に回収できる「デュアルショットモジュール」「リペアユニット」「シールドジェネレーター」は、ヴァルゴスが残したエネルギー断片を逆利用して作り出されている。つまり、敵の力を奪い、己の武器へと変換する唯一の手段であった。
「地球を守れるのは、俺しかいない――!」
カイトはコクピットの中でそう呟き、操縦桿を握りしめる。彼の前方に広がる宇宙空間には、無数のヴァルゴス艦が群れをなし、青く輝く地球を取り囲んでいた。
戦いは熾烈を極める。だが、インフィニティ・ブレイザーには限界はない。撃墜されても、破壊されても、修復機構が稼働し再び立ち上がる。不死身の戦闘機を操るカイトは、まるで人類最後の炎のように、次々と押し寄せる侵略者を撃ち落としていった。
ヴァルゴスの母星からはさらなる強敵が送り込まれるだろう。しかし人類にはまだ希望が残されている。それは一機の戦闘機と、一人のパイロットの勇気。
――これは、絶望を切り裂く最後の反撃「INVASION STRIKE」の物語である。